↑アブサンショウウオ
※1ヤマグチサンショウウオ Hynobius bakanの分類学的再検討ではナガトサンショウウオ。日本産爬虫類両生類標準和名リストに従いヤマグチサンショウウオとしました。
↑左ヤマグチ 右アブ
2種の一番わかりやすい違いはアブサンショウウオには卵のうに条線がある点です。

宇部周辺の個体群の卵のうも比較したかったのですが、残念ながら確認できなかったため、また次回のお楽しみということにしたいと思います。

↑アブサンショウウオ
↑ヤマグチサンショウウオ
卵のうの違い
↑開けた水たまり
↑水路付近の湿地
ヤマグチですら産み始めだったのでアブは難しいかと思いましたが、産みたてではあるものの卵のう数は多く、産卵のピークのようでした。(当日は冷え込んだため成体は見れず。)

この場所は道路を挟んで東側は林内、西側は開けた水たまりで産卵していたのを確認していた場所で、日の当たる水たまりならば産み始めているのではないかと淡い期待を抱き、確認に行きましたが、予想に反して林内の湿地ではピーク、開けた水たまりでは氷が張って全く産卵していないという状態でした。


水温を調べたところ、林内の湿地では近くに流れる10℃程の水路があることで、湿地内の水温も2℃くらいに保たれていました。
西側の水たまりは氷が張り気温の変動で水温が大きく変わってしまうような環境なようで当分の間、産卵が始まらないのではないかと思われます。
アブサンショウウオ
ヤマグチサンショウウオ(2021 2月撮影)
今回は山口県にてヤマグチサンショウウオ※1、アブサンショウウオの2種を観察してきました。

宇部周辺の個体群も見に行くつもりでしたが、まだ産卵には早いようで見つけることができませんでした。

気温は-4℃。2月初旬のためヤマグチもまだまだ産み始めたばかりの様子です。

当日はまばらにある卵のうの上に氷が張ってしまっており成体は確認できませんでした。


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山口県のサンショウウオ
2023/2月

うっちーの生き物観察日記